10月5日、けやき台多目的広場で「稲刈りと秋のみのりの観察会」をおこないました。
5月に田植えをおこなってから、大雨による調整池の増水により広場の田んぼは度々冠水しましたが、近隣にお住まいの方からは稲を心配するあたたかい声が届いたり、環境課の皆さんが稲の補植や水量の調整を何度もおこなって下さったり、皆さんのお力に支えられ、稲はたくましく育ってくれました。
秋を楽しむ1日になるようにと考えていましたが、当日は気温30度。
夏のような暑さの中、たくさんのご家族にお集まりいただき、観察会のはじまりです。
まずはみんなで稲刈り。
お米づくりの講師として稲刈りを教えてくれるのは、白井市市民環境経済部長であり市内の農業に従事する農家でもある、川上利一さん。
鎌の使い方のお話を真剣に聞き、1人1~2束ずつ丁寧に刈り取ります。
刈り取った稲は、稲わらを使ってねじるように束ねます。
少し難しい工程ですが、子ども達も頑張って挑戦しました。
束ねたわらは、竹で組んだはさ(稲架)にかけます。
天日干しをして、稲を乾燥・追熟させるための、はさかけです。
稲刈りの後は、広場でそれぞれ好きな時間を過ごします。
子ども達やお父さんは、池や草地の生きもの観察へ。
生きものの講師は、ビオトープや生きものの専門家であるBiotopGuildの三森典彰さんです。
色んな種類のバッタを見比べたり、ショウリョウバッタに紛れているショウリョウバッタモドキを探したり、大人も子ども一緒になって熱中しました。
タープの下では、お米作りと食のお話。
お母さん達が集まり、川上さんからお話しいただきました。
東邦大学の学生の皆さんは植物の観察をサポートしてくださり、池周辺の植生調査もおこなっていただきました。
その他、秋の野草で花束を作ったり、栗のパウンドケーキを召し上がっていただいたり。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました!
小さな小さな田んぼですが、この地域ではとても少なくなった稲架かけの風景が住宅地の中に生まれました。
田植えや稲刈りの体験が、少しでも食べものへの関心や理解、心の豊かさに繋がっていきますよう願っています。