まどか幼稚園では2018年10月から白井市と協働で地域の自然体験の場づくりをはじめました。
場所は西白井駅近くのけやき台多目的広場。
樹木も遊具もない日当たりの良い原っぱで、ボール遊びやそりすべり、凧揚げなどを楽しむ姿を見かける場ですが、調整池としての機能を持つため、洪水時には降った雨水が一時的に溜まり、広場全体が水面になる時もあります。
雨の後にできた水溜りはまるで大きな池のようで、水生昆虫が飛来したり、様々な種類のトンボが産卵に訪れたりしていました。
ですが、どんなに卵を産んでも一時的な水溜り。
調整池に溜まっていた水が緩やかに神崎川に流れ、広場の水がひいて乾いてくれば、水生昆虫は別の場所へと旅立ちます。
産卵された卵の多くは乾燥して死んでしまっていたことでしょう。
ここに浅い池があったら、たくさんの生きものが訪れ、すみかとしても機能するのかもしれない。
誰でも立ち寄れる公共の場で、地域の子ども達が生きものを観察できるかもしれない。
広場に新たな生きもののすみかとしてビオトープを作り、子ども達の自然体験の場として活用したいという思いに白井市環境課の皆様が共感してくださり、けやき台での取り組みを進められることになりました。
植物と保全生態学を専門とされる西廣淳さん、ビオトープを専門とされる三森典彰さん、神崎川を守るしろい八幡溜の会の寺園さん、千葉県北部の森林・草原・湿地・河川・湖沼など身近な自然をフィールドとした研究をされている東邦大学保全生態学研究室の皆様にも、計画から活動の実施に至るまでたくさんのご協力をいただいています。
更に、広場は土壌の水分量が多いからか、地面のわずかな高低差により違った植物が生息し、全国的に減っている湿生植物とも出会うことができます。
身近な自然に触れる場になるように、調整池という治水を環境保全にも繋げられるように、まどか幼稚園としてできることを少しずつ、試みていきたいと考えています。
はじめての取り組みですので、色々と至らないこともあるかと思いますが、あたたかく見守っていただければ幸いです。
きせつに合わせて活動を企画していきますので、よろしければぜひお立ち寄りください。