12月15日、けやき台多目的広場で「冬のしぜんとわらしごと」をおこないました。
5月に田植えをしてから10月に稲刈りを終え、12月は稲作の副産物である稲わらを使ったしめ縄作り。
そして静かに見える冬の広場で、ひっそり冬を越している生きもの達を探す自然観察。
予定していた12月8日は大雨の影響で広場一面に水が溜まり中止としましたが、15日には水溜りも少なくなり、過ごしやすい晴天の中実施することができました。
冬のわらしごととして、稲わらのお正月飾り作りを教えてくれるのは、白井市市民環境経済部長であり市内でお米作りをされる農家でもある、川上利一さん。
稲わらは事前にもろくなった枯れ葉を取り除き、木槌で叩いて繊維を柔らかくし、準備万端。
稲穂、松葉、姫柿、ツルウメモドキなど、しめ縄を飾る自然の素材も市役所の皆さんが持ってきてくださいました。
稲を手でしっかりつかんだら、縄ないをはじめます。
子ども達は2~3人で協力して作り、大人の方は1人で作る難しい方法にも挑戦。
輪にして結び、飾りつけをして、手作りのお正月飾りができあがりました♪
そして冬の自然観察。
生きもののことを教えてくれるのは、生きもの専門家であるBiotopGuildの三森典彰さんと、ビオトープ管理士の皆さんです。
広場を歩いてみると、調整池を利用する野鳥を発見。
カワセミやモズ、ツグミ、カワウ、コサギ、カモ類...様々な鳥が調整池や広場にやってきますが、この日は猛禽類も飛んで狩りをしたようで、出会いに恵まれました。
そして池の生きもの探し。
寒い冬は動かず潜んでいる生きものが多く、陸上での昆虫採集は困難ですが、水の中には生きものがたくさん隠れていました。
顕微鏡でよく観察し、生きものの特徴や暮らし方を学びます。
その他、幼稚園で作った米麹の甘酒で体を少しあたためてもらったり、市の取り組みの一環として植物の種を持ち帰っていただいたり。
今回も東邦大学の院生のお兄さん、そして近隣にお住まいの保護者の方がスタッフとしてたくさん力を貸してくださいました。
ご参加いただいたご家族の皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました!
衣食住を支える身近で大切な素材だった稲わらですが、今では農業に携わらなければ触れる機会は限られ、お正月飾りも購入することがほとんどかと思います。
稲を最後まで活かして、自分で作ったお正月飾りは、きっと良い年を迎え入れてくれるはずです。
生きもの達が無事に冬を越し、春のあたたかさを喜ぶ頃、また観察会をおこないたいと考えていますので、よろしければぜひお立ち寄りください♪